芥川龍之介先生マンガ記

芥川龍之介先生関連のマンガを掲載しています。見て頂くことと自分の調べ物と両方を目的にしています。

2015-10-01から1ヶ月間の記事一覧

芥川のうんざり_01

一高の髪結い床

文科十傑

芥川の唇

芥川は、白皙で、唇が気持がわるい位、真赤だった。都会育ちの少年らしくよわよわとしていた。 菊池寛『半自叙伝』 半自叙伝・無名作家の日記 他四篇 (岩波文庫) posted with amazlet at 15.10.09 菊池 寛 岩波書店 売り上げランキング: 96,145 Amazon.co.jp…

菊池寛とわんもり_02

私は上京して間もなく、上野山下の『世界』と云う料理店へ友人と二人で上った。むろん、そんな所へ上るのは初めてであった。私達は、品書を見て「わんもり」を註文した。「わんもり」は八銭で、一番安かったからである。すると、女中が「わんもり」だけでい…

菊池寛とわんもり_01

菊池寛と蕎麦屋

上京当時、そば屋へ行くと、もりかけ三銭と書いてあった。それが、もり三銭かけ三銭と云う意味だとは分からなかった。私はもりかけと云うものがあるものだと思った。私は可なり長い間「もりかけを下さい」と云って註文していた。こんな場合そば屋では大抵か…

菊池寛と東京のたべもの

私は上京する時、曾(かつ)て東京にいた従姉が、東京へ行ったら、親子丼と云うものを喰べて見ろ、それはおいしいものだからと教えてくれた。私は、東京へ来てしばらくしてから、湯島切通しの岩崎邸の筋向こうにある小さい洋食店で、玉ねぎ入りの親子丼を喰…