明治四十二(一九0九)年 芥川道章宛
修学旅行で日光へ来てゐます、日光の建築は大していゝとは思ひません、
陽明門も一向感じません、唯、杉の並木の青黒い間に朱の門の見えるのは一寸きれいです、明日中禅寺へ向ふ予程、左様なら
芥川先生は大衆的なものや俗っぽいものが嫌いだったのではないかと思います。
と書いて、裏付ける記述がちょっと思い浮かびませんので追々調べていきます。
これまでマンガの中で「芥川さん」と呼んでいたのですが、今回は「芥川先生」に変えてみました。馴れ馴れしいような気がしたのと、調べたりマンガを描いたりする上で距離感を探りたいのが狙いです。また戻すかもしれません。