2018-06-13 書簡集より 明治四十二(一九0九)年 山本喜誉司宛 山本喜誉司 芥川龍之介 啓 はるばるの御状しみじみ難有く覚え候、今四日小生も都に帰り四畳半の小斎に旅塵をはらひつゝ唯今本尊簡を拝読致し侯、承れば御地に於て"江東男児の面目を御代表"遊さるる由いつにもなき大気焔に恐れ入侯、小生も疲労のなほり次第槍ヶ岳登攀の行に上るべく目下は同行の諸君と共に"江東男児の面目を代表す"べき意気を養ひ居り侯、末ながら大兄の益ゝ〃江東男児の面目を代表せ〃られむこと祈申侯 匆々 芥川龍之介全集 第17巻 12p 忙しいとき以外は、週1-2日回くらいの頻度で更新したいと思っています。(が、続くかどうかわかりません。) 芥川龍之介全集〈第17巻〉書簡1 作者: 芥川龍之介 出版社/メーカー: 岩波書店 発売日: 1997/03/10 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る