粛啓 御手紙難有奉誦致し候ジャングルブックは嘗て其中の二三を土肥春曙氏の訳したるを読み(少年世界にて)幼き頭脳に小さき勇ましきモングースや狼の子なるモーグリーや椰子の緑葉のかげに眠れる水牛や甘き風と暖なる日光とに溢れたる熱帯の風物の鮮なる印象…
笠置から塔の峰をめぐつて吉野をこえたなり高野に上つた 高野の御寺の精進料理はうまい 笹の雪よりうまさうだ もう五六年たつたら君と一緒にこゝへ来てこの料理が食へるだらう高野から金剛山へ上る。山は険しくないが途中で暮れてゆく山々の景色をながめたの…
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