2013-10-26 京都について_02 未分類 清水の舞台の工ハガキを見ておそ春の京を思つた 京べにを売る家ののれんのすゝびたのを思つた智恩院の篤張をうす曇のした日にあるいたのを思つた相国寺の三門を思つた祇園の舞妓を思つた 京はどうしてもロマンチックな都だ 京の宿の女中の返事が長くひくところに古の京の思は未だにのこつてゐる 牛車にのつた上臆-加茂の葵まつり 小督のなつかしい物語- 京は自分の恋人である君は知つてゐるたらうと思ふ 蕪村に「春雨や同車の君のきゝめごと」と云ふ句がある雨の静かにふる日に京のあの狭い屋なみの間を通りながら自分はしみじみこの句の床しぎを感じた事がある